外壁材

経年変化に強く、とても安定した素材で構成されるパワーボード。パワーボードは緻密に結合したトバモライト結晶を豊富に含んでいます。また、有機物を含まないため、乾燥収縮率や熱膨張率が非常に小さく、ひび割れや反り、たわみといった変形が起きにくい安定した材料です。物性や寸法等の経年変化が極めて少ないため、張替えを前提としておらず、メンテナンスがしやすいロングライフ外壁材です。

※シーリング・塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。

パワーボードは37mmの厚さでも水に浮くほど軽いコンクリートです。 気乾比重は0.6。 水より軽いその秘密は、パネル内部にある無数の気泡にあります。この気泡に含まれた空気が層をつくるため、熱の伝わりを抑え、夏の暑さや冬の寒さから室内温度環境を守ります。一般的に木造住宅の壁体内にはグラスウールなどの断熱材を施します。パワーボードの場合、素材そのものの断熱性が高いため、断熱材との併用では他の外壁材に比べてさらに高い断熱効果が得られます。優れた断熱性は住まいを快適にし、省エネルギーにも貢献します。

パワーボードは音の反射が大きく、音を通しにくい素材です。 壁体内に伝わった音は、37mmの厚内に無数にある独立気泡が吸収するためさらに遮音効果を発揮し、室内への音の侵入を低減します。パネル単体でもおよそ30dBの騒音を低減。更に壁体内に断熱材のグラスウール、内壁に石膏ボード等を使用するため、より高い遮音効果が期待できます。

パワーボードは隣家の火災を寄せ付けない防火性を持っています。無機質、コンクリート系外壁材。素材は無機質の珪石、石灰、セメントなどであるため、炎や熱を受けても発火することがなく、煙や有毒ガスも発生しません。また内部には細かい気泡があるため、空気層が熱の伝わりを抑えます。

圧縮にも引張りにも強く、柔軟な目地を持つパワーボードは災害の外力に耐えるとともに、上手に受け流す発想です。壁の重量が重すぎると、地震時の揺れや、構造体にかかる負担は大きくなります。コンクリートでありながら水に浮くほどの軽量性も兼ね備えたパワーボードは、地震時の建物への負担を軽減します。また、地震時における構造体の変形をパワーボード間の目地で吸収する取付け構造となっており、面内変形試験（地震時の層間変形角を再現する試験）においてもその安全性が確認されています。